フルスの特性
フルスの魅力、流れるような滑らかな旋律と力強い低音、繊細な高音は楽器の特性に関係があります。
低音部ではリードを振動させるためしっかり息を入れる必要があり高音部では反対に息が多いとリードが振動しにくくなります。また息を細かく切ると雑音が入りやすくなるためスラーの演奏に向いています。(雑音は瓢箪内の空気圧が下がり弱奏で使う音が鳴るため起こりますが息遣いの工夫で克服できます。)
演奏技法
楽器の特性を生かす独特の奏法が発達し循環呼吸はその代表例です。その他ポルタメント、トリル、ビブラート等に西洋音楽には無い独特の技法があります。また英国のバグパイプと同様ドローン管(通奏管)を使った和音の演奏も楽しめます。
広がる可能性
九龍吟の9孔フルスは西洋音階に対応ししかも音域も拡張されているため伝統曲以外に様々なジャンルの曲が演奏できます。また音程も良く調律も可能なため2重奏でも綺麗な和音を生み出せます。
九龍吟では皆様のご要望に応えて最高音をレまで拡大した10孔フルスも製作していますが音の美しさという観点から9孔をよりお薦めしています。
2重奏演奏例(大C、G調フルス)
移調の演奏例(小CでF調の演奏)